ラコールの事故詳細

2008年11月の記事です。

EN大塚製薬株式会社が製造しているラコールという経腸栄養剤があります。

このラコールを障害のある息子(3歳)に毎日経鼻経管で注入しているのですが、先日内容物が凝固している物が見つかりました。パウチを開封して50ccほど息子に注入し、残りを水筒に移し変えたところ、底の方でカッテージチーズ状に凝固していました。

慌てて調剤薬局経由で回収依頼をしましたが、「明日にでも調剤薬局に持っていってくれれば取りに行きますよ。」という信じられない反応が返ってきました。結局三時間ほど粘って深夜に回収に来ましたが、一番肝心な息子の健康状態に間してはまったく興味が無い様子どころか、変だったら病院に行ったらどうですかとの言葉をいただきました。

しかもこの商品は2008年9月に同じような凝固事件があって自主回収しているシロモノです。その情報も子会社のEN大塚のHPにしか無く、私が調べた大塚製薬のHPには見当たりませんでした。そしてそんなことが有ったとの情報を私に伝える事も、もちろん有りませんでした。詳細はこの文書を参照ください。※現在、この文書は削除されています。

http://www.enotsuka.co.jp/html/news/pdf/en080930.pdf


途中経過は省きますが、翌日遅くに品証部長から第一報は聞いたけれど、やはり息子さんは大丈夫ですか等の言葉も無く、今のところ健康被害の報告はが無いから大丈夫じゃないのかなぁ・・・などとおっしゃる状態でした。この品証部長氏はなんとか論理的な対話が出来るのですが、今日の様子ではどうやら上層部に抑えられた感じが見て取れました。 

大メーカーの品証部長といえば、製品に関しては社長より権限を持っているのが普通だと認識していたのですが、どうやら大塚グループの社風はそうではなさそうです。今日で三日間相手をしているのですが、約束は守らない、勝手に予定を変える。 と、社会人以前に人として疑ってしまうような行動ばかりなのです。未だに子どもの顔を見に来る事もありません。 

事故発生から一週間が経ち、突然子どもが熱を出しました。一晩は何とか大丈夫だったのですが、翌日の午後に呼吸困難になった為救急車で病院へ搬送しました。障害のために意思の疎通が出来ないので、もしかしたら一週間を経過して子どもの身体のなかで微生物が増殖していたのかもしれません。医師は「上気道感染」と仰っていますが、その原因をを確認するすべはありません。

そうこうしている間に、この件と別にも極身近で凝固していた事が判明しました。どうも単発で起きているわけではなく、多発している様子ですのでご注意ください。使用する前に全量を透明な容器に移し替えて確認する事を強くお勧めいたします。



人が死なないと誰も動かない現実に、親の私たちは愕然としています。この事実を周知の為にこのブログで発信する事にした次第です。

f:id:doubleax:20081112000322j:plain